北海道電力についてです。
最近の電力関連株は上昇傾向にありますが、北海道電力はあまり上昇していないようです。
北海道電力の特徴としては、原子力と石炭火力の比重が大きく、需要構造が冬ピーク型であることが挙げられます。
他の電力会社が上昇しているのに対して、北海道電力が上昇していないのは、この冬ピーク型の需要構造が関係している可能性があるかもしれません。
泊原発の再稼働も注目されており、半導体メーカーのラピダスの工場建設によって電力不足が懸念されています。
また、前期には新電力への切り替えにより売り上げが伸びましたが、料金値上げによる収支改善効果も大きく、黒字に復帰し、配当再開も予想されています。
規制料金の値上げが23%認可され、法人向けなどと合わせて数百億円規模の収支改善効果が期待されています。
会社四季報のデータによると、一株益は23年3月に-115円、24年3月に109.6円、25年3月に92.5円となっています。
進捗予想を見ると、4月から9月の半期には良い数字が予測されており、冬ピークを考慮すると良い決算になる可能性があります。
経常利益の履歴を見ると、過去5年間で下方修正は少なく、上方修正が多い企業として評価されています。
信用データは4.97であり、上昇しやすい信用倍率と言えます。一方、PERは5.35であり、中国電力が6.09、関西電力が5.28と比べても特に優劣は言えません。
現在の状況では電力株はあまり人気がないようですが、株式市場には季節性があり、株式でいうところの秋には公益株などが人気となることが予想されます。
また大株主を見ていると那須功さんという方がおられまして、この方の保有銘柄をみていると、上がる銘柄を購入されているという事がわかります。この方は北海道電力株を増やしている事がわかるので、ここの株式もあがるかなぁと思ってみております。
